皆さんは、ビジュアルデザインという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。ビジュアルデザインという言葉は意外と聞く機会が少ない言葉かもしれませんが、ビジュアルデザインは様々な分野で活用されており、重要な役割を担っています。そこで本記事では、ビジュアルデザインとは一体何なのかから、ビジュアルデザインの基本のポイントや大切なこと、ビジュアルデザイン・グラフィックデザインの違い、更にビジュアルデザインにおすすめのツールをご紹介します。
ビジュアルデザインとは?
そもそもビジュアルデザインとは、映像や写真、イラストや文字などを使って情報を伝える表現方法のことを指します。視覚伝達デザインやビジュアルコミュニケーションデザインとも呼ばれており、日常生活においても、雑誌やポスター、ウェブサイトなど、目にする機会が多いです。ビジュアルデザインに関わる仕事には、出版や広告、パッケージやデザインなど様々なものが含まれます。
ビジュアルデザインとグラフィックデザインの違いとは?
ビジュアルデザインとよく混合されてしまうのがグラフィックデザインですが、ビジュアルデザインとグラフィックデザインは異なります。簡単にいうと、ビジュアルデザインの中にグラフィックデザインが含まれています。グラフィックデザインは、平面のデザイン、つまり写真やイラストなどを利用したデザインです。一方でビジュアルデザインは、映像や音声なども含まれるため、グラフィックデザインと比べてより広い領域を指しています。
ビジュアルデザインの基本ポイント
では、ビジュアルデザインの基本となるポイントにはどんなものがあるのでしょうか。以下で、ビジュアルデザインの基本ポイントを項目に分けて解説していきます。
ラインやカラー
まずはラインやカラーです。ラインは最もデザインな基礎的な部分ですが、ラインによってシンプルなものから複雑なものまで、どんな形でも再現することが出来るため、非常に重要な要素です。また、カラー、つまり配色は、私たちが幼い頃から特定の色に対するイメージや意味を学んでおり、日常生活においても意外とそのイメージから行動を取っていたりします。例えば、赤色は危険・燃え上がるイメージ、信号で言えば止まれというように、文化によってなんとなくその色のイメージの共通認識がありますよね。ビジュアルデザインでは、この色のイメージを使って、形に意味や意図を持たせることが出来るのです。
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タイポグラフィーやスペース
タイポグラフィーとは、活字書体のデザインのことを指します。ビジュアルデザインの中でもタイポグラフィーは非常に理解するのが難しい要素と言われており、書かれている内容やどのような書体を利用するかで印象を大きく分けるポイントとなります。読みやすさや馴染みのある書体、コンセプトに合った書体など、何千もある書体の中から適切で文章を引き立たせる書体を選ぶことが非常に重要です。また、スペースの取り方で文字の配置やユーザーの視線の誘導も行うため、スペースも余分に取りすぎたり逆にスペースがなさすぎたりしないように注意する必要があります。
バランスやスケール
次の基本ポイントは、バランスやスケールです。バランスとは、デザインの要素のバランスのことを指します。デザイン全体の中で、中央に通る仮想軸を真ん中として、両側に視覚的なシグナルの量がある程度均一に分配して配置されているとバランスが良くなります。これらは完全に対称的である必要はありませんが、バランスを見て要素の数や占める面積、大きさなどを考えていく必要があります。またスケールとは大きさのことで、原則、相対的なサイズによって、その構図内の重要度やランクを示します。この原則を上手に活用することで、ユーザーにとっても快適でメッセージがわかりやすいデザインが出来るようになります。
アライメントやフレーミング
アライメントとは、デザインの要素の各ポイントを基準として、要素を配置することです。複数の要素を基準に合わせて整列し揃えることでデザインに統一感を出します。デザインの4原則と言われており、ビジュアルデザインにおいても非常に重要なポイントです。フレーミングもビジュアルデザインにおいて、伝えたいことを目立たせたり、メッセージを強調したい時に活用されています。画像をフレームのように切り抜くことでユーザーに注目してもらいたい部分を強調します。
テクスチャやビジュアルコンセプト
テクスチャは、平面的なグラフィックに質感を与えてデザインを一段上に引き上げるために使われます。ザラザラしたようなものや斑点、ベベルと呼ばれる斜面などの形状を表すものなど様々なテクスチャが存在し、ビジュアルデザインにおいても作品に触感を加えることができます。また、ビジュアルコンセプトはそのデザインが何を意味しているのか、作品の裏側にあるアイディアのことです。表面的なイメージの裏にある意味や意図は作品において1番と言っても過言ではないほど重要なポイントであり、ビジュアルコンセプトを元にその他の様々な部分を統一していきます。
このように、ビジュアルデザインの基本となるポイントは多数あり、これらをしっかりと抑えることで良い作品が出来上がります。
ビジュアルデザインにおいて大切なこと
ビジュアルデザインの基本を抑えたところで、続いてはビジュアルデザインの目的である「情報を伝える」という点において大切なことをご紹介します。ビジュアルデザインを見る人が、情報を正しく理解し受け取れるようにするためには、以下のポイントが重要となります。
注目点やヒエラルキー
まずは注目点とヒエラルキーです。注目点とは、ビジュアルデザインの中で、見る人にとって最も目を引く部分のことを指します。ポスターや広告において強く印象に残る部分と言っても良いでしょう。これらは、製作者が意図的に注目点として印象の残るよう目立たせている部分です。また、その注目点を作り出すために必要なのがヒエラルキーです。ヒエラルキーとは、デザインの優先順位を表すもので、何が最も重要で1番に目立たせたいのか、ということをはっきりとさせるために使います。そのビジュアルデザインで何を伝えたいのか、そしてそのためにはどの部分を最も目立つようにするべきなのかをしっかりと考えて作成することが非常に大切です。同じ素材でも、画像を目立たせる場合もあれば、テキストやその他の要素を目立たせる場合もあります。
感情と理解
2つ目は、感情と理解です。ビジュアルデザインを通して、見る人が想起する感情を誘導させることも大切です。ポップでカラフルなデザインを見れば、楽しそう、明るいといったイメージの感情が浮かびやすいように、デザインは見る人の様々な感情をわざと想起させることも可能です。そのビジュアルデザインがどんなイメージ・雰囲気で、見た人にどのような感情を持って欲しいのかをしっかりと考えて、それに合ったデザインを作成する必要があります。また、あくまで情報を伝えることが目的のため、見た人が理解しやすく、正しく情報を受け取れるようにすることが重要です。
ビジュアルデザインを考えるのにおすすめツール「NoteLedge」
NoteLedgeは、デザイナーやコンテンツ制作者のためのデジタルノートアプリです。思いついたアイディアを即座にメモしたり、様々な機能でアイディアを簡単に視覚化することが出来るツールです。NoteLedgeは、様々なマルチメディアと連携しています。その為、ウェブサイトやPinterestなどで見つけたお気に入りのアイディアや参考にしたい部分を保存したり、注釈と共に記録しておくことが出来ます。さらに、ムードボード機能という、アイディアを整理し視覚化する機能を利用して、頭の中のイメージを実際に自分なりにクリエイティブにすることも可能です。その他にも、スケッチが出来たり、チームとスムーズにアイディアを共有出来たりと、便利な機能が沢山あります。自由に、且つ創造的に自分のアイディアを形にしたい方におすすめのツールです。
ビジュアルデザインにおいて重要なコンセプトやアイディアも、思いついたときにメモしたり形に出来るので、ビジュアルデザインをしたい方にとっても非常に使いやすいツールとなっています。是非活用してみてくださいね。
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ビジュアルデザイン:まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事では、ビジュアルデザインとは一体何なのかから、ビジュアルデザインの基本のポイントや大切なこと、更にビジュアルデザインにおすすめのツールをご紹介してきました。ビジュアルデザインを制作してみたい人や、アイディアを形にしてみたい人は、是非参考にしてみてくださいね。