皆さんは、モーショングラフィックとは何かご存知でしょうか。聞いたことはあるけど、実際にどんなものを指しているのかわからないという方や、モーショングラフィックを使うメリットや実際に使っている具体例まではわからないという方も多いかもしれません。そこで本記事では、モーショングラフィックとは何なのか、そしてモーショングラフィックを使用するメリット、作成のポイントやおすすめのツールをご紹介していきます。
モーショングラフィックとは?
モーショングラフィックとは、イラストや文字、ロゴ、図形や写真などに動きや音を加えて、映像にしたもののことを指します。「モーション」は動き、「グラフィック」はテキストや画像などの視覚表現を意味し、それが組み合わさってできるのがモーショングラフィックです。現代では、主にパソコンを使ってデジタルで制作や加工・編集が行われています。具体的には、ウェブサイトやホームページ、SNSなどで企業のロゴが動いていたり、スクロールすると動きがでたりするものがイメージしやすいのではないでしょうか。またテレビCMやミュージックビデオなどで、音楽に合わせてイラストやロゴが動いているのも、わかりやすいモーショングラフィックの例の1つです。その他にも、飛行機やタクシーの動画広告、東京オリンピック2020で使われていた動くスポーツピクトグラムなども、モーショングラフィックです。
このように、現代では普段私たちが生活している街中にも、モーショングラフィックは溢れており、気づかないうちに様々なところで目にしています。そんなモーショングラフィックですが、実際にどのような効果があるのでしょうか。
モーショングラフィックのメリット
従来動きのないテキストやイラストに、あえて動きを加えてモーショングラフィックにするメリットは幾つかあります。下記では、モーショングラフィックを活用するメリットを3つご紹介します。
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1. 視覚的に伝えられる
まず第一のメリットは、「視覚的に伝えられること」です。人が受け取る情報のうち、耳で聞いたものと目で見たものの情報の割合には大きな差があるのは有名な話ですよね。人が受け取る情報の約8割は視覚的情報と言われています。つまり、視覚的に伝えられることで、多くの人に、確実に、そして正確に情報を伝えることができるのです。モーショングラフィックを活用する際、企業や作り手には「伝えたいメッセージ」があります。これらを、モーショングラフィックにして動きを加えることで、視覚的に受け取る側に伝えることができるのは、非常に大きなメリットです。
2. 表現方法が増える
続いては、「表現方法が増えること」です。モーショングラフィックで動きを加えることで、静止画やテキストだけでは表現しづらかったことも、わかりやすく表現することが可能になります。例えば、テキストで文章を書くだけの表現ではどこを強調して注目してほしいのかわかりづらかった場合でも、強調したい、注目してほしい部分を回転させたりバウンドさせたりと動きをつけることで、その部分がわかりやすくなりますよね。同じイラストやテキストを使っていても、モーショングラフィックにして動きを加えるだけで、全く異なる印象になります。そのため、動きを加えない場合よりも表現の幅が広がります。
3. 印象に残る
そして最後のメリットは、何より「印象に残ること」です。最初の視覚的に伝えられる、というメリットと関連していますが、実際に目で見て視覚的な情報として伝えることで、受け取る側に、より強く印象に残すことができます。企業や制作側にとって、見ている人たちの印象に残ることは非常に重要なポイントとなります。そのため、作ったものや伝えたいことがより印象に残る、というのは、モーショングラフィックの強みでありメリットと言えるでしょう。
モーショングラフィック作成のポイント
そんなモーショングラフィックですが、より効果的に活用するためには、作成時のポイントがあります。本記事では、モーショングラフィック作成のポイントを3つご紹介します。
1. 目的を明確にする
何事もそうですが、目的を明確にすることは非常に重要なポイントになります。むやみにモーショングラフィックを使って動きを足してみても、結局なにが伝えたいのかがわからなければあまり効果はありません。まずはモーショングラフィックを活用し、その先になにがあるのか、「目的」を明確にして作成すると良いでしょう。1つ1つの動作ではなく、モーショングラフィック全体を通した目的を決め、何を1番伝えたいのかを意識しながら作成することが大切です。
2. わかりやすくする
「わかりやすくする」というのは、あまり多くの情報や動きを付け足しすぎてしまうと、訴求したいポイントが埋もれてしまうため、無駄な部分をできる限り削ぎ落としてシンプルにするということです。最初に決めた目的、つまり1番に伝えたいポイントにモーションを足して注目が集まるようにします。他の付加情報はあまり付けすぎないようにして、色味や動きも、多く足し過ぎてごちゃごちゃしないようにしましょう。シンプルで、且つわかりやすいと、見ている側もすんなりと受け入れられます。
3. ストーリーを作る
最後は、ストーリーです。モーショングラフィックにおいて非常に重要なのがこのストーリー性で、テキストをしっかり読み込んで理解するのではなく、見ているだけで映像の流れで伝えたい商品やサービスを知り、理解して、訴求したいポイントを受け取ることができるようにするのがモーショングラフィックです。この流れを自然に作るためには、映像のストーリー性が必要となります。作成する前にしっかりとストーリーを組み立て、見る側がわかりやすく理解できるようになっているか確認すると良いかもしれません。
無料でモーショングラフィックを作成できるソフト「Animation Desk」
ここまで、モーショングラフィックについてメリットや作成時のポイントについて解説してきました。最後に、実際にモーショングラフィックを作成できるソフト「Animation Desk」をご紹介します。
Animation Deskは、動画や写真を素材にしたアニメーション作成が可能で、初心者でも直感的に制作を行うことが出来るアニメーション制作ツールです。AndoroidやiOS、Windows 10などあらゆるデバイスで再編集が可能で、デッサンやスケッチをする事もできます。直感的に使えるため初心者でも簡単に利用可能ですが、機能の充実性から、初心者だけでなくプロにも愛用されるアプリとなっています。Animation Deskにある様々な機能をうまく利用すると、より効率的に描画を行うことができ、且つハイクオリティなアニメーション制作を実現することが出来るツールです。様々な賞の受賞歴があり、iAniMagicアニメーションコンテスト選集作品の中にも、Animation Deskで作成されたものが多数あります。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、モーショングラフィックとは何なのか、そしてモーショングラフィックを使用するメリット、作成のポイントやおすすめのツール「Animation Desk」をご紹介しました。注目してみると、様々なところで活用されているモーショングラフィック。ぜひ皆さんも街中やウェブ上でモーショングラフィックの活用例を見つけてみたり、興味がある方はツールを使って作ってみてくださいね。