IT化やリモートワークが広がる中で、会社のパソコン、自宅用のパソコン、趣味用のタブレットにスマートフォンなど、様々な時と場合によって複数のデバイスを活用している人も増えてきました。スマートフォンを含め、普段から2つ以上のデバイスを使用している方も少なくないのではないでしょうか。そんな中でよく耳にするようになったのが「マルチデバイス」。
そこで本記事では、マルチデバイスとは正確に何を指しているのか、そしてクロスデバイスとの違いや、マルチデバイス化の選択肢とマルチデバイスで利用可能なアプリをご紹介していきます。
マルチデバイスとは?
そもそもマルチデバイスとは、正確には「マルチデバイス対応」のことを指しており、スマートフォン、タブレット、PCなど、複数のデバイスからネット上のサービスやコンテンツを、同じように利用できる環境のことです。近年ではスマホ対応、という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。この場合、スマホから見るためにホームページが最適化されており、PCで見る時と同じように見ることが可能です。
このように、PCやスマホなど、それぞれのデバイスに最適化されたかたちで同じ内容のコンテンツを楽しむことができる状態になっていると、その状態を「マルチデバイス対応」または「余るマルチデバイス」と呼びます。
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マルチデバイスの類義語”クロスデバイス”との違いとは?
このようにマルチデバイス対応が普及している中で、マルチデバイスと混合されやすいのが、クロスデバイスです。似ているようですが、マルチデバイスとクロスデバイスは異なります。マルチデバイスが複数のデバイスで同じようにサービスを楽しむことができる状態を指すのに対し、クロスデバイスは閲覧したい情報を複数のデバイス間で引き継ぐことができる状態を指します。例えば、電子書籍。途中まで自宅でPCを使って読んだものを、移動中にスマホで読むとします。すると、マルチデバイスでは同じように最初から読める状態であることを指しますが、クロスデバイスでは読んだ途中からその状態をそのまま引き継ぎ、続きから読むことができる状態を指すのです。
マルチデバイス化の選択肢
皆さまもよく耳にする通り、サービスを利用する上で重要な指標の1つになっているマルチデバイス化ですが、その具体的な内容にはどんなものがあるのか、以下でご紹介します。
・Webサイトをレスポンシブ化
まず1つ目は、Webサイトのレスポンシブ化です。マルチデバイス化と聞いて、最初に思い浮かべるのがこちらかもしれません。Webサイトのレスポンシブ化とは、それぞれのページをデバイスごとではなく、画面サイズに応じて最適表示させることです。画面サイズに合わせてデザインやレイアウトを変えることで、どんなデバイスでも見やすいようにしてくれます。また、どのページもHTMLソースは1つのため、複数デバイスでアクセスした場合でも同じURLで閲覧することが可能です。まさにマルチデバイス化には欠かせない選択肢ですよね。
・各デバイス専用ページへ振り分け
そして続いては、各デバイス専用ページへの振り分けです。普段スマホでWebサイトを閲覧していると、「スマホ用/PC用のページに切り替える」という表示を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。これは、各デバイス専用ページへの振り分けです。ケータイ、スマホ、PC、タブレットなど、対応が必要なデバイスごとに専用のページを用意している方法で、多くの場合はPCとタブレット向け、スマートフォン向けの2つに分けられています。この場合、レスポンシブ化とは異なり、それぞれのURLは異なります。
・モバイル専用サイトを増設
最後は、モバイル専用サイトを増設するパターンです。ユーザーがサイトにアクセスした際、モバイルデバイスを判別し、ポップアップなどを介して増設したモバイル専用サイトへ誘導する方法です。現在ではあまり見かけなくなってきているタイプですが、スマホが普及し始めた頃、PCとスマホ需要がちょうどクロスするくらいの時代に多く見られました。この場合は、モバイル専用サイトはサブドメインとなるため、PC用サイトとモバイル専用サイトではサブドメインが異なります。
このように、一言でマルチデバイス/マルチデバイス化と言っても、選択肢は1つではありません。それぞれかかる労力やコスト、時間なども異なるため、場合によってどの選択肢が最適なのか検討してみる必要があるかもしれません。
マルチデバイスで利用可能なアプリをご紹介
ここまでマルチデバイスについて解説してきましたが、現在では、Webサイトに限らず、様々なツールやアプリがマルチデバイスで利用可能となっています。そこで、実際にマルチデバイスで利用することができるアプリを2つご紹介します。
・「PDF Reader」
1つ目は、PDF Readerです。PDF Readerとは、Kdan Mobile社の提供しているPDF編集ツールです。無料版でも豊富な機能が搭載されているのが特徴で、ドキュメントの編集や統合だけでなく、PDF上で電子サインの手続きが行えたり、外部ツールとの連携が行えたりとできることは多岐に渡ります。管理の生産性を向上させることができるツールのため、多くの企業で利用されています。また、様々な種類の文書機能をサポートしているのも特徴です。PDF Readerはマルチデバイス対応で、モバイル・デスクトップアプリの両方で使用することができるため、場所や時間を問わず外出先などでもPDFファイルにアクセスし、作業を行うことができます。
その他にも、ハイライトや下線、注釈、手書きのコメントを追加することができたり、様々なファイル形式に対応しているため、違うファイル形式からの変換も可能です。
・「NoteLedge」
続いてご紹介するのは、NoteLedgeです。NoteLedgeも、Kdan Mobile社が提供するメモアプリです。思い付いたアイデアを素早く簡単に、マルチメディアで記録することができます。デザイナーやコンテンツ制作者のためのデジタルノートアプリとして提供されており、様々な機能によってアイデアをかたちに残すことが可能です。
メモの方法はテキストだけではありません。手書きメモや音声、写真、画像、動画、位置情報、そしてURLなど様々な情報を記録することが出来るのが特徴であり、魅力です。Pinterestやウェブサイトの参考にしたい部分を保存したり、注釈の追加・保存も可能となっています。これらは、多くのマルチメディアツールと連携することで実現した機能。その他、ムードボード作成機能やスケッチ機能、コラージュ機能など、様々な機能がついており、創造的、且つ自由にメモを作成することができます。キャラクターデザインやファッションデザインにも向いており、実際にコンテンツクリエイターやミックスメディアアーティストなど、幅広い職種の人に活用されているツールです。Androidでダウンロード可能で、MacやiOS、Windowsにも対応しており、まさにマルチデバイスツールとなっています。
Kdan Mobileについて
上記でご紹介したツールをはじめ、モバイルワークを促進するためのツールを多岐に渡って提供しているKdan Mobile。最後に、そのKdan Mobileについてもご紹介します。
Kdan Mobileは、世界で2億ダウンロード、延べ1,000万人以上のユーザーを抱えている台湾発のSaaS企業です。先ほどご紹介した通り、電子署名アプリや、デジタルノートアプリを提供しており、その他にもドキュメント管理アプリ、クリエイティブ制作アプリなど、様々なツールやサービスを提供し、すでに多くの企業に採用されています。「モバイルに特化したドキュメントソリューションとクリエイティブソリューション」の提供に尽力しているのが特徴で、コロナ渦で需要が拡大したリモートワークへの移行へ最大限の支援を行なっていることもあり、今注目されている企業の1つです。今後もその動きに期待です。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、マルチデバイスについて、クロスデバイスとの違いや、マルチデバイス化の選択肢とマルチデバイスで利用可能なアプリ、そしてそれらを提供しているKdan Mobileについて記載しました。皆さんも普段利用しているサービスの中にマルチデバイス化されたものを探してみてはいかがでしょうか。