皆さんは、サブスクリプションエコノミーという言葉をご存知でしょうか。長いこの言葉よりも、音楽配信サービスや動画配信サービスを中心に、「サブスク」という言葉を頻繁に耳にする機会は多いかもしれません。サブスクサービスはあらゆる業界で拡大を見せており、動画や音楽のエンタメだけに留まらず、食事や衣服、住居、さらには装飾用のお花など、私たちの生活の中で多岐にわたる場面で発展しているため、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そんな中、本記事では改めてサブスクリプションエコノミーとは一体何のことなのか、似て非なるシェアリングエコノミーとの具体的な違い、そしてサブスクリプションサービスを利用するメリットやおすすめのサービスなど、サブスクリプションエコノミーについての詳細をご紹介します。
サブスクリプションエコノミーとは?
サブスクリプションとは、継続購入や定期購読を意味しており、日本ではサブスクと略して呼ばれていることが多いです。そして、エコノミーとは経済。つまり「サブスクリプションエコノミー」とは、サービスや商品そのものを購入し所有するのではなく、それらを一定期間利用できる権利を得ること、そしてその権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことを指しています。
一方で、従来のように商品やサービスを購入し、そのものに対して料金を支払うビジネスモデルのことをプロダクトエコノミーと呼びます。これまでは、商品やサービスを利用したい時は買い取りが前提だったのに対し、サブスクリプションエコノミーが様々な分野で拡大し始めたことにより、ものを所有しなくても、個人が必要な時だけ利用することができるようになりました。
サブスクリプションエコノミーの歴史は意外にも長く、17世紀、ドイツで出版社が予約販売の形式を取り百科辞典の費用を事前集金してから制作・販売を行ったことがはじまりとされています。日本では、NetflixやAmazon Prime、Spotifyなど、インターネットを通した動画や音楽配信サービスをきっかけに一気に広まりました。
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サブスクリプションエコノミーとシェアリングエコノミーの違いとは?
時としてサブスクリプションエコノミーと似ている言葉として挙げられるシェアリングエコノミーですが、この2つは似て非なる経済モデルです。
シェアリングエコノミーとは、「所有」から「使用」への変革を指しており、消費者がモノやスキル、場所などを必要としている人へ提供または共有する経済モデルのことです。食事のデリバリーサービスであるウーバーイーツなどはシェアリングエコノミーの一例で、アプリでマッチングした消費者に対して、一般の人が自家用車や自家用自転車、または徒歩でデリバリーを行います。また、Air bnbなどの民泊サービスもシェアリングエコノミーの代表的な事例の1つ。一般の人が所有している物件の空き部屋を、アプリやサイトを通して旅行者に貸しだすサービスです。
一方で、サブスクリプションエコノミーとは、前述した通り、サービスや商品そのものを購入し所有するのではなく、それらを一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルです。
どちらもものやサービスを消費者が所有しない、という点では一致していますが、サブスクリプションエコノミーは消費者の継続的な利用を前提としているのに対し、シェアリングエコノミーは消費者が必要な時だけ利用しその都度料金を支払うビジネスモデルのため、その点が大きく異なります。
利用者側から見たサブスクリプションサービスを利用するメリット
サブスクリプションエコノミーとシェアリングエコノミーの違いに続いて、次はサブスクリプションサービスを利用するメリットを見てみましょう。今回は、大きく3つに分けてメリットをご紹介します。
1. 初期費用を抑えられる
まずは、初期費用の節約です。商品を購入する必要がないため、初期費用がかかりません。例えば、自動車のサブスクリプションサービスの場合で考えてみましょう。サブスクリプションサービスであれば自動車自体を購入する必要がなく、一定期間の利用料を支払うことで利用可能なため、自動車そのものを購入することがありません。購入するとなると、初期費用として莫大な金額がかかりますが、そこを抑えられるのはメリットですよね。
2. 無料トライアルなど、手軽に始められる
2つ目のメリットは、トライアルで手軽に始められること。音楽や動画、お花や料理など様々なサービスがありますが、多くのサービスでは初月無料、または割引などのトライアル期間を設けています。そのため、まず登録して利用し、使用感を試してみてから、今後も使用したければ継続、違うと思えば解約、といったように、お手軽に始めることができるのです。従来であれば、一度購入したものは、不要であっても使用してしまえば返品不可だったり、購入時の値段での買取は不可な場合が多いですよね。一方でサブスクリプションサービスでは、合わないと思えば気軽にやめられるのは非常に大きなメリットです。
3. 物理的な管理が不要
最後のメリットは、物理的管理が不要であること。漫画や音楽、洋服のサービスがわかりやすいでしょうか。従来であればCDを何百枚も部屋に重ねて保管したり、漫画も全部揃えると意外とスペースが必要だったり、洋服も都度購入していては増えていく一方で管理が大変ですよね。しかし、サブスクリプションサービスを利用することで、そもそも漫画や音楽であれば電子に切り替わるため物理的スペースが不要だったり、洋服の場合でも一定期間で返却して別のものと交換することができるため、最低限のスペースで事足りたりと物理的な管理が不要になります。ミニマリストも増えている現代において、こちらも大きなメリットではないでしょうか。
このように、サブスクリプションサービスの利用は、消費者、利用者にとって様々なメリットを与えてくれます。
おすすめのサブスクリプションサービスを紹介
最後に、おすすめのサブスクリプションサービスについて記載します。ここまでは、私生活と関わりの多そうなサービスばかりを事例として挙げてきたため、以下ではビジネスシーンでも利用可能なサービスを2つご紹介していきます。
1. クラウドサービス「Kdan Cloud」
Kdan Cloudは、組織での仕事の効率化や、チームワークの強化を実現するクラウドサービスです。オンラインでのPDFファイルとMicrosoft Officeドキュメントの閲覧や、リクエストリンクを使用してお互いにファイルをリクエストすることで、チーム内でのデータの共有やデータサイズが大きいファイルの送信など、様々なことを簡単に行うことが可能です。また、Kdan CloudのファイルはTSL/SSLとRESで暗号化されており、安全に作業や共有が行えるのも魅力。ユーザーはパスワードやアクセス権限を設定してプライバシーを保護することが可能です。その他にも、Kdan Mobileが提供しているサービス、Creativity 365とDocument 365の統合により、数回タップするだけでその他のサービスのプロジェクトやファイルをバックアップしておくことも可能です。
Kdan Cloudは、1年間ごとに契約が更新できるサブスクリプションサービスで、Kdan Cloud基本プラン、Kdan Cloud、Document 365(1TB Kdan Cloud付き)、Creativity 365(1TB Kdan Cloud付き)の4プランを用途に合わせて選択可能です。それぞれできることや価格も異なります。先ほどメリットの部分でご紹介した無料トライアルも可能で、基本プランの無料版で試してみてからアップグレードすることもできるため、一度試してみてから決められるのも、ユーザーにとっては非常に良いサービスとなっています。
2. 電子契約ツール「DottedSign」
続いてご紹介するのは、電子署名サービスのDottedSign。クラウドベースで契約業務を安全かつ迅速に行うことが可能で、モバイルでも作業ができてしまう優れもの。従来の古風な契約書への署名プロセスを自動化することで、業務の効率化・プロセスの簡易化を実現してくれるツールです。また、場所やデバイスを問わず契約書の準備や締結を完了させられるため、様々な手続きにかかる時間を削減することができます。
こちらも、フリー、プロ、ビジネス、エンタープライズの4つからプランを選択することができます。DottedSignは、月額のサブスクリプションサービスで、Kdan Cloudと同様、それぞれのプランで作業可能な範囲や金額が異なります。無料トライアル期間は14日間。エンタープライズのプランは、契約内容については各担当者と話し合いとなります。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、サブスクリプションエコノミーとは一体何のことなのか、似て非なるシェアリングエコノミーとの具体的な違い、そしてサブスクリプションサービスを利用するメリットやおすすめのサービスを2つご紹介しました。今後も拡大を見せるであろうサブスクリプションエコノミー。どんなサービスが出てくるのか、追ってみても楽しいかもしれません。