さまざまな業界でDX化が進み、多くの場面で最新のデジタル技術が活躍している現在。その中でも、AI（Artificial Intelligence）、人工知能の発展はすさまじく、すでにビジネスや日常生活に活用され始めています。しかし一言でAIと言ってもその種類や用途もさまざまです。
そこで本記事では、ドキュメントAIに焦点を当てて、詳しく解説していきます。ドキュメントAIとは何なのか、導入メリットやできること、そして最後にすでに提供されている最新のAIドキュメントテクノロジーをご紹介します。
目次
ドキュメントAIとは？
そもそも、ドキュメントAIとは何なのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。ドキュメントAIとは、自然言語処理 （NLP）と機械学習（ML）を使用してコンピューターをトレーニングすることでパターンを記憶させ、人間によるドキュメントのレビューをシミュレーションする技術のことを指します。
NLPを使用すると、コンピューターは、ドキュメントに含まれる情報や洞察を抽出する前に、ドキュメント内の言語の文脈上のニュアンスを含め、ドキュメントの内容を「理解」することができます。 この技術により、ドキュメント自体を分類・整理することができるのです。ドキュメントAIでは、NLPで理解した言語をMLによってコンピューターに学習させることで、ドキュメントのレビューをしたり、仕分け、分析などを行います。
ドキュメントAIは、フォームや表、領収書や請求書、納税申告書、契約書、ローン契約書、財務報告書など、ビジネスに必要なさまざまなドキュメントの処理や解析に使われることが多々あります。
合わせて読みたい！
【クラウドサービスとは】基礎知識と個人利用におすすめのサービス紹介：詳しくはこちらをご覧くださいドキュメントAIを導入するメリットや実現可能なことは？
人間と同じ、または人間を超える正確性・生産性でドキュメントの管理や処理を行なってくれるドキュメントAI。実際に導入するメリットや実現可能なことは何なのか、以下でご紹介します。
・契約書や顧客リストの管理の簡易化
まず1つ目のメリットは、契約書や顧客リスト管理の簡易化です。ドキュメントAIは、営業やサプライチェーン、仕入など、情報が集中している部署の日々のルーティンワークのソリューションとして、高度なOCRテクノロジーを搭載しています。（OCRテクノロジーとは、手書きまたは印刷された文字をスキャンして、コンピューター上で使用可能な変換する技術のこと。）統合OCRを活用することで、従来、紙媒体を使用していたルーティンワークが、自動化されたワークフローへと変わります。自動化されたことで、契約書スキャンから情報の抽出やデータ入力まで各ステップを手作業で行う必要がなくなるため、より速く、正確になります。また、従業員はこれまで行なっていた反復的な作業が不要になり、以前より契約書や顧客管理が簡易化されるのです。
さらに、従業員が手作業で行なっていた処理をしなくて済むようになったことで、より生産的な仕事にマンパワーをまわすことができるようになります。
・自動サマリー機能で市場調査を加速
続いての導入メリットは、自動サマリー機能を活用することで市場調査をより迅速に行うことができる点です。ドキュメントAIには、自動サマリー機能が搭載されている場合があります。自動サマリー機能とは、長くて専門知識を必要とする参考文献の中からキーメッセージを抽出することが出来る、高い情報処理能力を持った機能のこと。ほんの数秒で論文の要点を把握したり、知りたい情報を素早く検索し時間を短縮することができるのです。そのため、顧客や消費者に関する正確な市場の洞察や分析を必要とする調査部門や企業においては、自動サマリー機能を活用することで、作業にかかる時間や手間を省き、市場調査を加速することが可能です。
・情報の処理と検索がスマートに
そして最後の導入メリットは、情報処理と検索がよりスマートに行えることです。ドキュメントAIにオートタギング機能が搭載されている場合、これまで手作業で行なっていた情報の処理や検索を圧倒的に短時間で行うことができるようになります。オートタギング機能は、日付や名前、用語などで自動的にドキュメントにタグ付けを行い、体系的なデータベースを構築することが可能です。各タグはユーザーが定義や調節、カスタマイズをすることもできます。例えば、人事部で応募者の情報を処理したい時。オートタギング機能を使って、各応募者にスキルや経験に応じたタグを自動的に付加します。すると、それらの応募者リストを検索可能なデータベースにすることができるのです。タグで管理することで、さまざまなドキュメントの管理・処理、そして検索が簡単になりますよね。もちろん人事部の事例以外にも、帳票や申請書、契約書など多種多様なドキュメントに対して有効です。
Kdan Mobileが提供する最新AIドキュメントテクノロジーをご紹介
ここまで、ドキュメントAIについてその概念や導入メリット・できることをご紹介しました。そこで以下では、実際にすでに提供されている最新AIドキュメントテクノロジーについてご紹介します。
今回ご紹介するのは、Kdan Mobileが提供している「Document AI」。最新のテクノロジーで、さまざまなことを実現できます。
・インテリジェントデータ認識
KdanのDocument AIでは、インテリジェントデータ認識という技術を使うことができます。アプリをDLするだけで簡単に導入可能KdanのスマートOCRをダウンロードして起動すれば、各種ドキュメントから重要なメッセージをキャプチャし、最小限のエラーで情報を抽出することが可能です。これにより、最大限の効率性でワークフローを最適化します。
・自動サマリーやタグ付けによる情報の抽出や検索、管理
Kdan MobileのDocument AIでは、先ほどドキュメントAIの導入メリットの部分で記載した情報の抽出や検索、管理に必要な自動サマリーやタグ付けももちろん機能として搭載されています。強力なデータ処理とフィルタリング技術が搭載されており、莫大な量の情報や複雑なコンテンツから、素早く重要な情報を抽出することができます。また、自動サマリー機能とインテリジェント市場調査機能で、広く深い調査を行うことも可能です。AIオートタギング機能では、ファイル内のキーワードに基づいて認識可能なタグを追加することができます。
・強固なセキュリティ面
さらに、Kdan MobileのDocument AIはセキュリティ面も安心。AI搭載の自動編集機能が機密データのフォーマットを認識し、検出された機密情報を自動的に再編集してくれるのです。これにより、ビジネス上のデータの安全性を保証しています。機密情報の安全もしっかり守ってくれるツールです。
Kdan Mobileについて紹介
Kdan Mobileは、モバイルに特化したドキュメントソリューションとクリエイティブソリューションを提供している台湾発のSaaS企業です。提供しているツールは、今回ご紹介したDocument AI以外にもたくさんあります。電子署名アプリや、ドキュメント管理アプリ、クラウドサービスやクリエイティブ制作アプリなど、豊富なツールやサービスを提供しており、どれもモバイルでも作業が進められる仕様になっています。これらの総ダウンロード数はすでに世界で2億を越えており、延べ1,000万人以上のユーザーを抱えています。コロナ渦で本格化が進んでいるリモートワークへの移行への支援活動なども行なっているだけあり、社員の働き方も個人によってフレキシブル。常に最新のテクノロジーを駆使したサービスと、時代に合った働き方を先駆けて試しており、今注目の企業です。
まとめ
いかがでしたか？今回は、ドキュメントAIについて、概要や導入メリット、そして最後にKdan Mobileより提供されているサービス「Document AI」をご紹介しました。ドキュメントAIを活用することで、多くの手間が省け、本来必要な部分に時間を割くことができます。企業にとっても、従業員にとっても役立つドキュメントAI。今後その活躍の場をさらに拡大していくことは間違いなしです。今後の動きに注目してみてはいかがでしょうか。