皆さんはテレビやSNSで動画を見ている中で、外国の人が話していることを通訳している「通訳者」に注目してみたことはあるでしょうか。身近なところでいうと、野球やサッカーなどのスポーツ観戦の際によく目にすると思います。最近では、サッカーワールドカップが話題になっていました。試合後の選手インタビューでは、外国籍の選手が外国語で話した内容を、隣で日本語に訳す人が必ずいます。しかし、このような翻訳を聞いている際に「通訳者たちは話した内容を全部覚えているの?」「話しが長い場合はどのように要約しているのだろう?」などの疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、通訳時のメモについて、さまざまな視点からご紹介していきます。通訳のメモの必要性や教材を使ったメモの練習、そしてメモを取る際のコツなど、詳しくご紹介していきます。通訳に興味のある方だけでなく、おすすめのメモアプリが知りたいという方もぜひ参考にしてみてください。
通訳時にメモが必要な理由とは?
そもそも、通訳時にメモが必要な理由は何でしょうか。通訳メモは、ノートテーキングとも呼ばれていますが、このメモをとる取る理由は、記憶の補助です。皆さんも普段メモを取るときは「忘れないように」という理由が多いのではないでしょうか。通訳でも、基本的には変わりません。
記憶の補助
通訳時のメモは、話者のしゃべったことを訳出する際に思い出せるよう、記憶の補助のためにとります。話者の言葉を理解し、一度インプットすることができても、訳出するときにその記憶がしっかりとよみがえってこないと、わかりやすく伝えることはできません。そのため、そのメモを見れば瞬時に訳出できるようなメモを取っておく必要があります。
通訳時のメモは速記と呼ばれる、一言一句メモして話者の言葉通り書き留める方法とは異なり、自分(通訳者)が見たときに全体のセンテンスが思い出せるような書き方が理想です。あくまで通訳者が自分自身で見るメモであり、記憶を呼び起こすためのメモなので、本人が理解できるのであればどんなメモでも構いません。
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教材を使ってメモ取りの練習をしてみましょう
通訳のメモの取り方は、教材を使って練習することも可能です。オンラインで無料の教材や動画を見つけられることもあれば、通訳トレーニングの講座を受講して練習することも。
教材は探せば溢れるほど存在しています。自分に合った教材を探して、まずは練習してみましょう。
メモ用紙とペンを用意し、文章を聞いてまずはメモを一度取ってみます。もちろん最初からうまくいくということはあまり多くないかもしれません。そのため、一度練習してから振り返ってみることが重要です。どこを聞き落としたりメモし忘れたりしているのか、メモのどの部分がわかりづらかったのか。また、どの部分を書くのに時間を使っているのかなど、細かい部分を少しずつ修正・改善していくことで、自分なりのメモの取り方を確立することができます。
通訳のメモのコツをご紹介
自分流のメモの方法を見つけていくことは非常に有効です。とはいえ、プロが実際に行なっているメモのコツは知っておきたいですよね。そこで以下では、プロが実際に行なっている通訳のメモのコツを3つご紹介します。
・全部書くのではなく、話者の話を要約してメモする
まずは書き方です。先ほども少し記載した通り、通訳時のメモは速記とは異なります。そのため、一言一句すべてをメモする必要はありません。話者の話を要約し、何が言いたいのか、何が重要なのかに注意を払って、要点をメモします。メモをすることに精一杯になって、話者の話を聞き逃してしまっては意味がありません。要約してメモすることには、そういった話の聞きそびれを防止する意味合いも含まれています。あくまで、メモはメモとして記憶を喚起するために使いましょう。
・固有名詞や数字は優先的にメモする
続いてのポイントは、固有名詞や数字についてです。話者の話の中では、固有名詞が出てくることも少なくありません。固有名詞(人名、団体名など)や数字(年、日付、金額、年齢など)は、出てきたらできるだけ即座にメモを取りましょう。これらは正確に記憶することが難しいことと、間違っていると大きく話の内容がずれてしまう可能性があるためです。固有名詞や数字が聞こえてきたら、優先的にメモを取る癖をつけた方が良いかもしれません。
・記号やマークなどを使う
そして最後のポイントは、記号やマークの活用です。プロの通訳者は必ずと言って良いほど活用しているのが記号やマーク。例えば誰かが言った言葉を表す場合は口のマーク。何かの数値が上がる時、増える時は上向きの矢印、強調する場合は下線など、多くの通訳者が共通して使っているマークはたくさんあります。もちろん、記号やマークも自分なりでも構いません。自分がわかりやすいように、マークや記号を活用して、そのマーク、記号を見れば何のことを指しているのかが一瞬でわかるようにしておくと、非常に便利です。
このように、通訳時のメモをとる際にはさまざまなコツがあります。これらのコツも、個人によってそれぞれ異なっていたり、独自のルールを決めている人も多くいるのではないでしょうか。そのため、もしこれから通訳に挑戦しようとしている場合は、先輩にどのようにメモを取っているのか聞いてみても良いかもしれません。
おすすめのメモアプリ「NoteLedge」
ここまで、通訳時にメモを取る理由やポイント、練習方法などをお伝えしてきました。以下では、通訳時に使えるおすすめのメモアプリ「NoteLedge」をご紹介します。
NoteLedge
NoteLedgeは、Kdan Mobileが提供しているデジタルノートアプリ。思い付いたアイディアを即座にメモして1箇所で整理することが出来るため、オリジナルノートを簡単に作るのに最適なツールとなっています。メモを残せるのはテキストだけではなく、手書きメモや音声、写真に加え、位置情報など様々な情報を記録することができます。テキストと手書きメモをどちらも使えるため、通訳時のメモにもぴったり。NoteLedgeを使用すれば、様々な情報を盛り込んだオリジナルメモが作れるのではないでしょうか。
NoteLedgeの特徴
NoteLedgeには多くの機能が搭載されており、さまざまなかたちでメモを残すことができることをご紹介しました。さらに加えて、マルチメディアを活用してコミュニケーションを円滑にすることができるのも、魅力的な特徴の1つです。NoteLedgeでは、マルチメディアコンテンツを埋め込んだノートをPDFにエクスポートすることができたり、外部アプリとの連携も可能なため、簡単に自分のメモを共有することが可能です。他の人と、メモのアイディアの共有をしてみるのも良いかもしれませんね。
Kdan Mobileについて
そして最後に、おすすめのツールである「NoteLedge」を提供しているKdan Mobileについてもご紹介します。Kdan Mobileは、モバイルに特化したソリューションを提供し続けている、台湾発のSaaS企業です。「ユーザーが生産性と創造性をより向上させられるように」という想いを元に多くのツールやサービスを提供しており、電子署名アプリやドキュメント管理アプリ、クラウドサービスやクリエイティブ制作アプリ、そしてご紹介したメモアプリなど、その種類は多岐に渡ります。総ダウンロード数はすでに世界で2億以上、ユーザー数は延べ1,000万人以上です。これらのツールを通して、多くの企業のリモートワークへの移行へ最大限の支援も行なっており、コロナ渦でまさに需要が高まっている企業の1つと言えるでしょう。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、通訳のメモの必要性や教材を使ったメモの練習方法、そしてメモを取る際のコツやポイントに加えて、おすすめのツール「NoteLedge」をご紹介しました。通訳時のメモは普段のメモとは少しとり方が異なりますが、覚えてしまえば、逆に普段のメモに活用することができるポイントもたくさんあります。今回ご紹介した通訳のメモを取るコツや、おすすめのメモアプリも活用しながら、メモ取りの練習に取り組んでみてください!