ここ数年話題になっており、さまざまな分野でDX化が進んでいます。今ではほとんどの人が耳にしたことがある言葉となったのではないでしょうか。IT業界だけでなく、美容業界や不動産業界、金融業界など、多くの業界で注目を集めているDX。実は、フィットネス業界もそのうちの1つです。
そこで本記事では、改めてDXの概念や定義、そしてフィットネス業界におけるDXのメリットや活用事例をご紹介していきます。また、最後には、フィットネス業界のDX化推進におすすめなツールもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
DXとは?
DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称で、企業がビッグデータやAI、IoTなどのデジタル技術を用いて、ビジネスモデルやライフスタイルに変革を起こすことを指します。DXは、2004年に、スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授により提唱された概念です。デジタル技術を駆使して変革を起こし、今よりもより良いものにしていく取り組みのことをDXと呼んでいます。2018年には、経済産業省によって「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」が発表されており、国としても推進していく必要があるとされているのです。
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フィットネス業界におけるDXのメリットをご紹介
そんなDXが、現在フィットネス業界でも注目されています。
・自動化による業務の効率化が期待できる
まず1つ目のメリットは自動化による業務の効率化です。DXを進め、デジタル技術を活用することで、従来多くの時間を割いていた作業がより短時間でできるようになり、結果として業務の効率化に繋がります。例えば、入会手続きや予約・決済の手続き。フィットネスジムを契約するとなると、従来は店舗にて説明を受けて、紙の契約書にサインをしなければなりませんでした。しかし、DX化ツールを導入することで、入会手続きがスマホで完結できたり、サインも電子化したもので進めることができるようになります。さらに予約や決済も、ゲストがネットやアプリでオンラインで行うことができるようになります。そうすると、元々そういった作業に割いていた人材リソースが不要、または削減できるようになるのです。結果的に、他の必要な部分に従業員を再配置できたりするため、業務の効率化に繋がるのです。
・新規顧客を獲得できる
続いてのメリットは、新規顧客を獲得できる点です。先ほど記載したように、フィットネスジムへの入会手続きや予約・決済を自動化、オンライン化し、より簡易的に行うことができるようになると、入会のハードルが下がります。またDXを活用して、興味・関心のある人に広告を配信したり、見学予約をした人にLINEでクーポンを配布するなど、さまざまな特典を組み合わせることで、見込み客に対してより効果的なアプローチをすることもできます。よって、DXを活用することで、より新規顧客を獲得しやすい環境づくりが可能になるのです。
・競争優位性を高めることができる
そして最後のメリットは、競争優位性を高めることができる点です。フィットネス業界は、競争が激しく、競合他社との差別化が大きなポイントとなります。競合他社に対して優位性を高めるためには、顧客の満足度を高い水準でキープすることや、自社ならではのサービスが必要となってきます。例えば、DXを活用して、顧客のデータをデジタルツールで収集・分析し、その人に合ったアドバイスやトレーニング方法を提供してみることもその一例です。さらに、多くの顧客を抱えている場合は、データから似たような体型、目標の人をカテゴリー分けし、他の人のトレーニング方法や結果をシェアしても良いでしょう。こういった、パーソナライズされたアドバイスやサポートをすることで、より顧客満足度を高めることができます。他にも、デジタル技術を活用して自社の強みをつくりだすことで、差別化を図ることも可能です。退会防止と、より多くの見込み顧客を作ること。これらの組み合わせで、競争優位性を高めることができます。
フィットネス業界におけるDXの活用事例をご紹介!
すでにフィットネス業界では、DXの活用事例がいくつか存在します。そこで以下では、活用事例を3つご紹介します。
・顧客のデータ分析による経営戦略の立案
まずは、顧客のデータ分析とそれによる経営戦略の立案です。先ほど少し記載したように、データを活用することで顧客のことを細かく分析することが可能です。どのような層に人気があるのか、逆にどのような層が見込みより確保できていないのか。さらに、どのくらいの時間でどのくらいの値段のプランが売れる傾向にあるのかなど、顧客データを分析することで、今後誰に対してどのようにアプローチすれば良いのか、経営の戦略を立てることができるようになります。アナログで同じことを行おうとすると時間がかかりますが、デジタル技術を使うことで、莫大な量のデータでもより短時間で分析することができますよね。
・ジムの混雑具合を解析して、会員メンバーにお知らせ
さらに、ジムの混雑具合を解析し、会員メンバーにお知らせする、という活用事例もあります。フィットネスジムを使うユーザーにとって、ジムの混雑具合は非常に気になるポイントです。せっかく行ったのに混雑していてマシンが使えなかったり、待ち時間が発生すると、あまり良い気分ではありません。そこで、画像解析システムを使ってどのマシンが空いているのか、全体はどのくらい混んでいるのかなどを会員に対して自動送信することができる機能が誕生しました。すでにフィットネスクラブでも活用されています。
・電子署名サービス導入による業務効率の改善・コスト削減
そして最後は、電子署名サービス導入による業務効率の改善やコスト削減です。前述した通り、従来は対面で行なったり、紙媒体の契約書を用いて行わなければならなかった入会手続きを、DXによってオンラインで完結させることができるようになりました。書類の送付・返送作業や、対面による説明を行なっていた従業員の手間が省け、業務効率の改善が見込めます。また、フィットネスジムのユーザーにとっても同様、手間や時間が省けるため、まさにウィンウィンのサービスとなります。
このように、すでに多くの活用事例が存在するフィットネス業界のDX。DX化を推進するツールも多く出ています。そこで以下では、フィットネス業界のDX推進におすすめのツールを3つご紹介します。
フィットネス業界のDX化推進におすすめのツールをご紹介
以下で紹介するツールは、どれもKdan Mobileが提供しているものです。
・「DottedSign」
DottedSignは、契約業務をクラウドベースで行うことができる電子署名サービスです。契約書の発行から契約締結、管理など、すべての業務をオンラインで完結できるツールとなっています。安全かつ迅速な手続きを行うことができるのが魅力で、従来の紙媒体を使用する契約書への署名プロセスを自動化し、業務の効率化を実現することが可能です。また、オンライン上でプロセスを進めることができることにより、デバイスや場所を問わず作業を行えます。
・「Document 365」
Document365は、リモート環境での生産性向上を目的としたドキュメントソリューションです。様々な用途に活用することができるだけでなく、複数の端末で共有して利用可能なため、フルリモートやハイブリットワークの際にもスムーズに別の端末で作業を続けることができます。フィットネス業界では、オンライントレーニングなども多く存在するため、そういった際に個人の状況やトレーニング方法をメモしたり、共有したりするのに使えるのではないでしょうか。またDocument365は、紙への依存を減らし、場所や作業環境を問わず共同作業が行えるため、環境保全に繋がるツールでもあります。
・「Kdan Cloud」
Kdan Cloudとは、無料クラウドストレージサービスです。ファイルをオンライン上で簡単に閲覧・管理・共有することができるため、フィットネス業界における顧客の情報共有にも役立ちます。Kdan Cloud上で閲覧・共有できるファイルは、PDFやMicrosoft Officeドキュメントなど、さまざまです。また、Silicon Reviewが贈る2018年ベストソフトウェア企業10選にも選出されている実績があり、世界的にも注目が集まっているサービスの1つです。
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フィットネス業界 DX:まとめ
いかがでしたか?今回はフィットネス業界のDXについて、メリットや活用事例、そしておすすめのDX推進ツールをご紹介しました。今後フィットネス業界でもさらにDXが進み、新しい経営戦略や顧客との繋がり方が生まれてくるのではないでしょうか。皆さんもその動きにぜひ注目してみてくださいね。