ビジネスや教育の現場でタブレットの利用が加速する中、iPadやiPad ProでPDFに手書きの書き込みをしたいと思われる方は少なくありません。
iPad/iPad Proは、ビジネスだけでなく、学生さんの勉強・論文の資料集めにも使われている人気のタブレットです。特にデジタル化が進んだ現代、授業で電子化されたレジュメが使われていることもあります。授業で使われるPDFデータのレジュメに、直接手書きでを行い編集をすることができたら非常に便利です。今回は、iPadとiPad Proを使いPDFに書き込みをして編集を行えるおすすめのPDFリーダーを紹介いたします。
※この情報は2019年12月現在のものです。
iPadでPDFに直接書き込みをして編集をする2つの方法とは?
iPad/iPad ProでPDFに書き込みをして編集をするには、大きく分けて2つの方法があります。1つはiPadのマークアップの機能を使う方法、そしてもう一つはPDFリーダーをダウンロードする方法です。
iPadの「マークアップ機能」を使用してPDFに書き込み/手書きして編集
iPadには「マークアップ機能」がデフォルトで備わっています。「ファイル」アプリからPDFを開くと、右上に鉛筆マークが出るのでそちらをクリックすると、簡単なPDFの編集や書き込みを行うことが可能です。
iPadにPDFリーダーアプリをダウンロードして書き込み/手書きして編集
もう一つの方法は、PDFへの「書き込み(編集)」や「手書き」の機能を備えたPDF編集アプリをダウンロードして書き込む方法です。アプリをダウンロードして書き込みをするメリットは、書き込み意外のPDF編集や注釈、変換などの機能を使うことができることです。
PDF編集アプリで有名なのはAdobeのアプリ等ですが、有料で安くはない価格のため、迷われる方も少なくないと思います。そこで今回は無料でiPadやiPad ProでPDFに書き込み/手書きができるおすすめのPDF編集アプリを紹介します!
iPadでPDFに書き込み/手書きして編集するなら「PDF Reader」アプリがおすすめ!
iPad/iPad Proで、PDFファイルに書き込みをして編集をするアプリケーションとしておすすめなのは、手前味噌ではありますが弊社が運営する「PDF Reader」です。
無料でダウンロードして使うことが可能なのですが、PDF Readerに必要な多くの機能が使えるのがその理由です。もちろん、無料版でiPadやiPad ProからPDFに書き込みをして編集を行うこともできます。
Acrobat Readerも無料で使うことは可能なのですが、無料版で実際に使える機能が最小限で困ってしまうこともあります。iPad/iPad Proで本格的な書き込み作業をするには「Acrobat Reader Premium」を購入しなければなりません。
では、PDF Readerと、Acrobat Reader Premiumの比較表を見てみましょう。
PDFリーダー | Acrobat Reader Premium | |
価格 |
無料版:基本機能はすべて使用可能 有料版:すべての機能と1TBもクラウドストレージ ・567円/月(年間払い) ・767円/月(3カ月払い) ・1,150円/月(月払い) ※レートによって変動があります |
1,080円/月 |
関数 | [無料機能] ・PDF編集/注釈/閲覧 ・PDFへの書き込み/手書き(iPad/iPad Pro対象) ・書き込みしたファイルをエクスポート ・ワード/エクセル/パワーポイントを開ける ・画像のPDFへの挿入 ・ページの編集 ・ハイパーリンク挿入 ・ページの結合 [有料機能] ・OCR機能 ・スキャン機能 |
・マーカー ・書き込み ・ドキュメントからPDF作成 ・画像からPDF作成 ・PDFをワード/エクセル/パワーポイントへ変換 ・タブレットでテキストや画像を編集 ・ページの順序変更/回転/削除 ・ファイル結合 |
iPad/iPad ProでPDFを扱う際に必要な、基本機能を無料で利用できる「PDF Reader」は魅力的ではないでしょうか。無料で使える基本機能だけでも十分にPDF Readerのメリットを体験していただけます。
⭐在宅勤務に関するその他の注意事項と推奨ツールについてはこちらの記事をご覧になってください。
【無料】「PDF Reader」を使い、iPadでPDFに書き込み/手書きして編集する方法
では、PDF Readerを使って、PDFに書き込みをして編集する方法を説明します。※PDF Readerのアプリをまだダウンロードしていない方はこちらから無料ダウンロードしてください(全OSとデバイスに対応)
- PDF Readerの「ドキュメント」から書き込みたいPDFファイルをタップし開く
- 下のメニューバーから「書き込みマーク」をクリック
- iPad/iPad Pro画面に、Apple Pencilや手で触れてPDFに書き込む/手書きして編集
- 保存する(デバイス内に自動保存/名前を付けて保存/Kdan CloudやGoogleドライブ、Dropbox、OneDriveなどへ保存。PDFリーダーにログインして操作)
※iPhone/iPadでは、他の人が編集できない「フラットバージョン(圧縮画像)」として保存も可能
いかがでしょうか?iPadを使ってとても簡単にPDFへ書き込みをすることができますね。では、PDF Readerを使ってより便利にPDFを編集する方法をご紹介します。
クラウドストレージとの連携でさらに便利に
PDFファイルは、iPad/iPad Proだけで使うことは少ないでしょう。特にビジネスの場ではタブレットで編集したPDFをパソコンで編集したり、そのまた逆のケースも有るのではないでしょうか?特にリモートワークが加速する現代、複数の端末で同じPDFファイルを編集したいという需要は高まっています。
PDF Readerを使うと、iPadで書き込みをしたPDFファイルがノートパソコンや自宅のデスクトップパソコンでもリアルタイムで同期された同じPDFファイルとして使うことができ、仕事を効率化させます。
クラウドストレージを使えば、どこからでもPDFファイルにアクセスできますし、iPad/iPad Proのストレージを圧迫せずにすみます。
・DropboxのPDFに書き込み
・One DriveのPDFに書き込み
・Kdan CloudのPDFに書き込み
それぞれの書き込みを行い編集する方法についてご紹介します。
DropboxのPDFに書き込み/編集する
Dropboxは、Web経由でストレージにアクセスすることができ、モバイルからでもPCからでもデータをクラウド上にアップロードできる便利なサービスです。
DropboxからPDFに書き込みをして編集を行うには、Dropboxのストレージにアクセスして、画面右の吹き出しアイコンをクリックし、コメントしたいテキストをカーソルでなぞれば、コメント書き込みができます。
Dropboxは、ビジネスでの場だけでなく学習の場でのPDFファイルの共有にも役立ちます。
OneDriveのPDFに書き込み/編集する
Microsoftの提供するOneDriveも、多くの企業に使われているオンラインストレージの1つです。
OneDriveにサインインするとパソコンのデスクトップ内で「OneDrive」フォルダにオンラインのファイルを同期することも可能です。デスクトップで作業したファイルが自動でオンラインに同期されるのはとても便利です。
OneDrive上のファイルをPDF Rederで書き込み/編集する場合は、書き込み/編集したいPDFが表示し、左上にある「開く」をクリックしてください。すると、画面右上に「デスクトップアプリで編集」というボタンが出ます。ワードやエクセルなど、対応するアプリの中で、PDFを書き込み/編集する場合は「PDF Reader」を選びましょう。
必要な部分を書き換えたら、保存を押すと、オンライン上でも自動的に上書き保存されます。iPhoneやiPadにもOneDriveアプリがあり、保存したファイルはリアルタイムで同期され、すぐに違うデバイスでも編集や共有をすることができます。
Kdan CloudのPDFに書き込み/編集する
「PDF Reader」を提供しているKdan Mobileでも、オンラインクラウドストレージ「Kdan Cloud」を提供しています。
PCにもPDF Readerアプリをインストールしておけば(Windows OS/macOS対応)、iPad/iPad Proと同じIDでログインすることが可能で、無料版でも500MBのクラウドストレージを使用することが可能です。
Kdan Cloudを使うメリットとしては、PDF Reader上でクラウドに直接アクセスができ、ファイルを開き書き込み/編集できることです。PDF Readerから選択したPDFファイルの画面上にマーカーやペンを活用し、すぐに編集し、簡単に保存・共有することができます。
書き込み作業が完了したら、画面上の「…」から、「保存」を選んでクリックすれば終了です。
PDFを多く使うビジネスシーンでiPad/iPad Proをさらに活用する方法
近年、iPadを筆頭としたタブレットの普及はビジネスの場にも影響を与えており、営業や打ち合わせの場でタブレットを活用してい人が増加しています。そこで、ビジネスの場でさらにiPad/iPad Proを活用してPDFを編集する方法を紹介します!
iPad/iPad Proからメールで編集したPDFを送受信する
ビジネスの場でPDFファイルをやりとりする際、メールを使って送受信することが主ではないでしょうか。
iPad/iPad Proから編集したPDFを送信する際におすすめしたいアプリが「Microsoft Outlook」と「iOS標準メールアプリ」です。
なぜなら「Microsoft Outlook」と「iOS標準メールアプリ」に届いたメールに添付されたファイル(PDF以外も含め)を以下のように簡単にクラウドストレージに保存することができるからです。
・Microsoft Outlook=メール本文下部の「ファイルボタン」をタップすると、ログインしてあるOneDriveへファイルを保存
・iOS標準メーラー=メール添付されたファイルを長押しすると、ログイン状態のDropboxへファイルを保存
上記のようにファイルの保存を簡易化することで、外出先などでPDFなどの添付ファイルを受け取ったとき、「後で処理しよう」と考えそのまま忘れてしまう、ということがなくなります。メールでファイルが届いた時点で簡単にクラウドストレージに保存し、いつでもどのデバイスでも編集する事が可能な状態にしておくことができるからです。
iPad/iPad Proで写真撮影した書類をPDF化する
ビジネスの場で、メモをする時間がないからとりあえずスマホやタブレットで画像を撮っておく、ことを行った経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?PDF Readerの活用法としておすすめしたいのが、撮影した画像をすぐにPDF化できる機能が備わっていることです。
紙に書いたメモなどをPDF化することができれば、先程ご紹介したようにiPadでスキャンしたPDFにすぐに書き込みをして編集することもでき、とても便利です。もちろん画像にも書き込みはできますが、データサイズが大きくなり、送受信に時間がかかってしまいます。
PDFに手書きで書き込むには、Apple Pencilは必要?
iPad/iPad ProでPDFに書き込みする場合、Apple Pencilが必須というわけではありません。
ですが、細かな字で書き込みしなければならないといった場合、iPad/iPad Proと相性の良いApple Pencilがを使うことをおすすめします。
Apple Pencilを購入する際にはiPad/iPad Proのバージョン(いわゆる「世代」)に対応しているかどうかだけは必ず確認してから購入する必要にしましょう。iPadのバージョンに対応していないApple Pencilを買ってしまうとせっかく買ったのに使うことができません。
他にもサードパーティー製品としては、Logicool社の「Crayon for iPad」という商品があります。Apple Pencilと比較して価格が手ごろなうえ、Apple社に認証されたデジタルペンのため、おすすめです。
まとめ:PDF書き込みアプリで業務を効率化
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p class=”p1″>PDF Readerを使うと、ビジネスや学習の場で今以上にiPad/iPad Proを使いこなすことができます。多くの場で使われるPDFをかんたんに編集し、デバイスを横断して編集ができ、すぐに共有できることは仕事や学習を効率化させます。