ウェブディレクターやエンジニア、ライターや動画編集者などと並び、イラストレーターも昨今人気の職業です。イラストレーターに憧れている人や、特定のイラストレーターが描く絵やデザインが好き、という人も多いのではないでしょうか。
しかし、イラストレーターになるにはどうしたら良いのかわからない、絵が元々上手な人じゃないとイラストレータになれなさそう、というイメージを持っている人も多いですよね。
そこで本記事では、改めてイラストレーターとはどのような仕事なのかをご紹介し、併せて、イラストレーターになるための方法や、向いている人の特徴、仕事の流れやおすすめのツールなど、イラストレーターについて詳しくご紹介していきます。
イラストレーターとは?
そもそも、イラストレーターとは、クライアントの要求に応じて、雑誌やポスター、書籍などの紙媒体の挿絵や商品パッケージのデザイン、ウェブやソーシャルゲームなどの電子的な媒体のイラストなど、さまざまなイラストを制作し、提供する仕事です。
広告やパッケージなど、描いたイラストを通して商品やサービスの情報と魅力を伝える役割を担っており、ただ可愛い!面白い!かっこいい!などビジュアル的に多くの人に人気なだけでは成り立ちません。
魅力的なビジュアルと共に、商品やサービスの良さが引き立つようなデザインを考える必要があるのがイラストレーターです。表現のプロフェッショナルと言えるでしょう。
⭐ 合わせて読みたい クリエイティブとは?クリエイティブの意味や仕事を徹底解説:詳しくはこちらをご確認ください!
独学でもイラストレーターになれるの?
そもそも、独学でイラストレーターになることは可能なのでしょうか?
結論から言うと、可能です!
イラストレーターには特に資格や専門学校は必須ではなく、自分の実力で勝負出来る世界です。もちろん専門学校を出ていればイラストレーターになれる確率は上がりますが、必須の条件ではないことを覚えておいてくださいね。
イラストレーターになる方法3選
では、そんなイラストレーターにはどのようにしてなることができるのでしょうか。以下では、イラストレーターになるための方法を3種類ご紹介します。
・イラスト専門学校に入学する
まずは、イラスト専門学校に入学してイラストレーターになる方法です。最もメジャーな方法ではないでしょうか。
イラスト専門学校に通い、イラストの基礎を学びます。デッサンやグラフィックデザイン、色彩やソフトの使い方など、イラスト制作に関する基礎や知識を学ぶことができます。授業でスキルを学び、学んだことを生かした実践練習もできるため、効率良く学ぶことができます。
また、学校には同じ志を持った仲間がいるため、一人ではなく他の学生と一緒に学んだり意見交換ができるのが、専門学校に入学する利点と言えるでしょう。
学校によっては、卒業後に企業への就職のバックアップや採用情報の共有を行なってくれる場合も多く、卒業後にイラストレーターとしての仕事を探しやすいという点もメリットの1つです。
・イラスト制作会社に入社する
続いての方法は、イラスト制作会社への入社です。イラスト制作会社に入社することで、実際に働きながら直接イラストについて学び、実践を行うことができます。
経験と実績を積むには最短の方法です。もちろん、イラスト経験者や有識者の方が優遇されることが多いですが、中には未経験歓迎の募集や、知識がなくても研修期間で教えてもらえる会社も存在します。
そのため、未経験でイラストレーターに挑戦したい場合は、そういったところへ入社し、実践をしながら学んでいくのも方法の1つです。
しかし、未経験の場合はできる限り早く現場で活躍できるよう知識のインプットや練習など、就業時間外の取り組みが必要になってくる可能性が高いため、その点は留意しておいた方が良いかもしれません。
・フリーのイラストレーターになる
また、現在ではフリーランスでイラストレーターになる人も増えてきています。フリーランスでイラストレーターになる場合は、基本的に所持しているスキルが見られるため、会社や学校を通した実践経験が必要となる場合が多いでしょう。
そのため、突然フリーランスになるよりは、イラストレーターとして働いた経験を持ってから独立した方が選択肢の幅はもちろん広がります。
しかし、独学や、オンラインスクールなどでイラストレーターになるための知識をつけたり実践練習を行える場も多く存在します。未経験の場合はそういったところで勉強して、クラウドサービスなどで未経験募集の案件を見つけて挑戦してみるのも、1つの手段です。
イラストレーターに向いている人の特徴とは?
「イラストレーターは、元々絵が上手な人しかなれなさそう」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。もちろん、絵は上手な方が良い、というのが事実ですが、実はそれ以外にもイラストレーターに向いている人の特徴がいくつかあります。以下で見ていきましょう。
・絵を描くのが好きな人
まずは、絵を描くのが好きな人です。上手下手など、技術の問題ではなく、「とにかく絵を描くことが好き!」という人はイラストレーターに向いています。絵も他の多くのものと同じように、練習すればスキルアップしていくものです。
そのため、絵を描くのが好きで長く続けられる自信がある人は、おのずとレベルアップしていくでしょう。イラストレーターになると、1日中イラストについて考えることになります。そのため、そういった作業が苦にならないくらい絵を描くことが好きな人は、まさにイラストレーターに向いているのではないでしょうか。
・オリジナリティを探求できる人
また、オリジナリティを探求できる人もイラストレーターへの適性があります。プロとして仕事でイラストを描く場合、技術やスキルはすでにある前提で話が進みます。その上で、重要になるのが、オリジナリティ。
その人独自の世界観や、他のイラストレーターには描けないスタイルなど、「その人でなければならない理由」を探求できる人が、最終的に多くの仕事を獲得できるようになります。見た人の印象に残るような、そのイラストを見れば作者がわかるようなイラストを描けることは、非常に大きな武器になります。
・コミュニケーションが上手な人
そして最後は、コミュニケーション能力です。最初に記載した通り、イラストレーターは、クライアントから依頼を受けて、イラストを描く仕事です。そのため、自分の好きなように描いていれば良いというわけではありません。
クライアントが何を求めているのか、その製品やサービスを通して何を伝えたいのか、魅力はどこなのかなど、クライアントとのコミュニケーションを通して多くのことを決めていく必要があります。コミュニケーションが上手な人は、イラストレーターに向いていると言えるでしょう。
独学でイラストレーターを目指すメリット
-
自分のペースで学べる
独学は、自己調整能力を高めるのに役立ちます。自分のペースで学習できるため、自分が理解できるまで特定のスキルやテクニックに時間をかけることができます。また自分の好みやスタイルを探求し、独自のアートスタイルを開発する機会が得られます。
-
柔軟に働ける
スケジュールを自分で設定できるため、仕事や他のコミットメントに合わせて学ぶことができます。また学校などどこかに通う必要もないので、自分が集中しやすい場所で作業することができます。
-
コスト削減
学校や専門学校に通っていないため費用がかからず、コストが削減できます。
独学でイラストレーターを目指すデメリット
- アドバイスが受けられない
独学の場合、専門家や指導者の指導を受ける機会が限られるため、誤った方法でスキルを習得する可能性があります。また、フィードバックを受けにくいため、自分の成長を評価するのが難しいことがあります。 -
スキル習得に時間がかかる
独学は自分のペースですすめられる一方で、学校のような専門家に教わるわけではなく自分で進めていかなければならないため、スキル習得には時間がかかることが考えられます。
イラストレーターの仕事の流れ
ここまでイラストレーターについて、なる方法や向いている人をご紹介してきました。下記では、実際にイラストレーターになった後の仕事の流れについて記載します。
・依頼を受ける
まずは、仕事の依頼を受けるところから始まります。ポートフォリオと呼ばれる過去の作品や経歴を見たクライアントが、イラストレーターに依頼を送ります。そこで、報酬の金額や納期など、細かい条件をお互いに話し合い決定します。
・打ち合わせをして具体的な内容を決定する
そして、依頼を受けることが決まったら、次は具体的な内容の打ち合わせです。何を伝えたいのか、ターゲットはどのような層なのか、イラストがどのように使われるのかなど、さまざまな状況や条件によって、イラストのイメージは変わります。そこで、打ち合わせを通してクライアントとイメージを固め、具体的な内容を決めていきます。
・ラフ(下描き)を作成する
具体的な内容が決まった後は、ラフと呼ばれる下描き作成に入ります。ラフの時点では、大体のイメージがわかるくらいで何パターンかイラストを描いてみて、その内のいくつかをクライアントに提出します。多くのラフを描いてその中から選んでもらう場合もあれば、方向性が曖昧にならないよう、ある程度絞ってから選んでもらう場合もあります。クライアントのタイプや要求によって臨機応変な対応が求められます。
・本制作(清書)を行う
ラフが完成し、クライアントに確認してもらった上でOKが出たら、本製作と呼ばれる清書に移ります。現在では、ソフトを使ってパソコン上でイラストを描く場合がほとんどですが、他にも色鉛筆や絵の具、ボールペンなど、場合によってはアナログな作業で清書を行うこともあります。
・納品する
清書が完成したら、最後に納品となります。清書をクライアントに提出し、確認してもらい、問題なければ納品が完了します。納品完了後に報酬が支払われることが多いです。
イラストレーターを目指す人必見のツール「Animation Desk」をご紹介
イラストレーターについてさまざまな角度からご紹介してきましたが、最後に、イラストレーターを目指す人におすすめのツール「Animation Desk」をご紹介します。
Anitmation Deskとは、Kdan Mobileが提供しているアニメーション制作ツールです。動画や写真を素材にしたアニメーション作成、デッサンやスケッチなど、様々な機能を駆使してアニメーション制作を行うことが可能です。直感的に使うことができるため、初心者でも簡単に使える一方で、豊富な機能が搭載されているためプロにも愛用されるアプリとなっています。AndoroidやiOS、Windows 10などあらゆるデバイスで再編集が可能なのも魅力の1つです。
⭐ おすすめ記事 Animation Deskで簡単5ステップでアニメ作成:詳しくはこちらをご確認ください!
独学でイラストレーターになるには:まとめ
いかがでしたか?本記事では、イラストレーターの概要やイラストレーターになるための方法、向いている人に加えて、仕事の流れやおすすめのツールをご紹介しました。イラストレーターに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。