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【社員ストーリー】台湾から日本市場へ!|Kdan台湾本社篇 vol.2

Kdan台湾本社篇 vol.2

 

社員ストーリーVol.1では、近年、多くの海外企業が日本へ進出しており、最近では海外企業が進出する数も増えていることや、日本における空前の台湾ブームと市場規模の大きさに対するSaaSの浸透率が低いことが関係して、台湾にとって日本はビジネスチャンスが大きく広がっている市場であることをご紹介しました。

Vol.2でご紹介するのは、ビジネスチャンスが広がっていることと同時に、「日本の市場のユニークさ」をご紹介します。チャンスがあっても簡単に進出できるわけではないのが、日本市場です。他の東アジアと異なり、過去の事例や商習慣に固執しがちで、なかなか変革が起きない独特な文化が根ざしているのが日本の特徴でもあります。そのため、日系企業との連携やローカライズが非常に重要になり、日本で成功するには、まず日本の文化に合わせた資料作成やプロダクト提案が必要となるのです。

このように、ユニークで一筋縄ではいかない日本市場の開拓に乗り出したのが、Kdan Mobileです。Kdanの「社員ストーリー」の記事では、さまざまなメンバーに話を伺い、自身のこれまでの経験や仕事への思い、感じた課題や良い点など、普段なかなか聞くことができない従業員の生の声を「ストーリー」として共有しています。Vol.1に引き続き、Vol.2もぜひ最後まで読んでみてください。

目次

Kdan日本事業部マネージャーを紹介

Lorelei

Kdan 日本事業部のマネージャーにお話を伺いました。

-お名前と業務内容を教えてください。

Lorelei Kung です。業務内容は、日本のマーケティングチームのマネジメントです。社内では、企業目標とマーケティング目標のリンクや、チーム戦略と実行計画の設定などを行っています。さらに、チーム横断的なコミュニケーションの調整やメンバーとの楽しさ・苦労の共有も(皆がそう思ってくれることを願っています!笑)行ってきます。社外では、Kdan HQの日本市場の担当をしています。

-Kdanが日本市場進出したきっかけについてお聞かせください。

まず魅力的だったきっかけの1つは、1億人以上の人口と弊社サービスのTAM (獲得可能な最大市場規模)の大きさでした。人口が1億人を超えており、企業向けソフトウェア全体の市場規模は大きいと推測されている中で、日本は SaaS 市場が緩やかに成長しているものの、SaaSの浸透率が低い状態でした。そのため、市場規模をこれから拡大できると考えました。また、消費者の習慣も日本進出をしたきっかけです。日本では、ユーザーの支払い意識の成熟度が高く、SaaSのサブスクリプション・ビジネスモデルを受け入れていることで進出がしやすいと感じました。その他にも、日本のデジタル化の問題の一つが中小企業の労働力減少と手作業で行われているビジネスプロセスであると考えた上で、今後高齢化社会の波が押し寄せデジタルに頼らなければいけなくなるであろう日本の状態を、チャンスと捉えたのです。

-Kdan JPチームが立ち上げの過程で直面した課題はありますか?

人材が育ちにくいことです。台湾と日本の両方の文化を理解していて、実務経験があること。さらに、日本語が上手で、英語もできる人を探すのはなかなか大変です。雇用主は何でも欲しがる傾向にあるので…。また、TA(日本全体)にとって、外国人の集団や外国から来た無名の会社やブランド、遠隔地での活動で評価を得ることは非常に難しいです。成果や達成感の蓄積は遅く、内外の圧力に耐え、士気を保つことが重要であると感じています。

Lorelei Kung

-お気に入りのKdanの企業文化があれば教えてください。

フラットな組織構造と円滑なコミュニケーションによって、効率的な業務遂行を実現できるところや、創造性を推奨してくれるところが気に入っています。また、ハードワークとリラックスを兼ね備えた働き方を推進しているため、自分に合った働き方ができるのも魅力的です。

Kdan日本事業部マーケティング担当を紹介

Roxanne Tu

続いてKdan 日本事業部マーケティング担当の方にもお話を伺いました。

-お名前と業務内容を教えてください。

Roxanne Tu です。業務内容は、DottedSign(ドットサイン)の日本市場におけるブランドのイベント企画や広告を含む、マーケティング業務全般を担当しています。

-Kdanに入る前の職務経験や、Kdanを選んだ理由について教えてください。

以前は主に海外と台北で働いていました。その理由は、チャンスが多いことや、異なる業界・文化に触れることができたからです。Kdanは、台南の数少ないソフトウェア会社の1つです。伝統産業が多勢を占める台南市において、これまでのようにチャンスを得ることや異なる業界や文化に触れられるという点で、Kdanが第一候補になりました。

-日本の職場文化と台湾の職場文化の違いは感じますか?

以前、日本で働いていた時は、外国人が多い職場でした。そのため、同僚同士はあまり上下関係を気にしていなかったです。台湾では、会社によって古い体質のところもありますが、日本と比較すると「付き合い酒」が少ないと思います。

-日本市場と台湾市場におけるマーケティングの違いや、それに伴う困難や挑戦について聞かせてください。

日本と台湾の市場の違いというよりも、文化や消費者の好みは国や地域によって異なるため、地域ごとに独自のマーケティング手法や戦略が存在します。もちろん、日本市場と台湾市場でも、文化や消費者の好みが異なるため、台湾市場でのマーケティング経験が長くても、その一部しか日本には適用できません。現在、DottedSignはB2B市場で展開しており、データ収集や競合他社の動向、製品市場のトレンドを観察しながら、目標や方向性を策定する必要があります。日本企業の方に印象を残すことができるかどうかも、現在の最大の課題だと感じています。

Roxanne Tu

-お気に入りのKdanの企業文化があれば教えてください。

非常に包容力のある企業だと思います。会社に関する意見や疑問があれば、全員会議で質問することが可能ですし、会社の経営陣がその問題に対して回答することもしてくれます。これは、企業にとって容易なことではないと思っています。このような点は、Kdanの企業文化の中でもお気に入りです。

-Kdan Japan PDF Readerマーケティング担当を紹介

Midori Chen

-まずはお名前と業務内容を教えてください。

Midori Chen です。日本市場向けのPDFリーダー・エディター「PDF Reader」のマーケティングを担当しています。 マーケティングキャンペーンの企画・実行に加え、製品や各アプリストアの改善、ウェブサイトの最適化(SEO)なども担当しています。

-Kdanに入る前の職務経験や、Kdanを選んだ理由は何だったのでしょうか。

以前は日本のホテルグループでWEBマーケティングを担当していました。そこでは、主にインバウンド関連の業務(海外OTAサイトの運営や宿泊プランの設定、外国語クチコミ返信など)を行っていました。しかし、コロナ禍で観光業界の不安定さを体験し、異なる業界で挑戦することに決めました。

-以前勤務していた日本企業と台湾企業(Kdan)で職場環境や文化の違いは感じますか?

感じます。以前の職場ではスーツとハイヒールが基本で、髪の色やお化粧の仕方まで、細かく様々なドレスコードがありました。 食品衛生の面から、昼ご飯は社食でとらないといけないし、お弁当を含め外部の食べ物は持ち込み禁止です。一方、台湾はかなり自由だと思います。例えばオフィスで朝食を食べることができ、昼ご飯もみんなウーバーを頼んだりしています。さらに、昼寝のため全オフィスが消灯するなど、日本ではあまり見られないことがたくさんあります。オフィス文化の面から、日本ではまだまだ、紙で回覧、押印など、根深い紙文化があり、若干効率が悪いと感じていました。台湾では日本より電子化が進んでいて、ペーパーレスが進んでいると思います。

Midori Chen

-お気に入りのKdanの企業文化はありますか?

会社には違うジャンルのサークル、部署や会社全体の食事会、クリスマスやバレンタインなど色々なイベントがあり、違う部署のスタッフ同士が交流する機会がたくさん設けられています。違う部署の方々と気軽に交流できるのは、Kdanに入ってお気に入りの文化です。

-日本市場と台湾市場におけるマーケティングの違いは何でしょう?また、それに伴う困難や挑戦があれば教えてください。

台湾と日本の友好関係はよく耳にしますが、日本はビジネスの面において比較的、閉鎖的です。そのため、台湾企業が日本に参入したい場合、製品の品質とサービスはもちろん、徹底したローカライズで信頼感を築き上げていく必要があります。例えば、サイトのデザインから文言まで、日本人の角度から考えないと受け入れにくいと感じています。

HQ日本市場PRマネージャーを紹介

Lina Chou

-まずはお名前と業務内容を教えてください。

Lina Chou です。HQ日本市場のPRマネージャーとして、Kdan Japanのブランディングと製品群のブランド戦略、企業イベントの計画を担当しています。また、製品のプロモーション活動もサポートしています。

-Kdanに入る前の職務経験や、Kdanを選んだ理由は何だったのでしょうか。

これまで、台湾の流通業と日本の大手私鉄会社で働いており、主にマーケティングや海外営業に従事していました。SaaSのトレンド産業への参入をきっかけにして、新たなキャリアの可能性を追求したいと思ったのがきっかけで、Kdanへの入社を決めました。Kdanでは、日本での職務経験を活かして、日本市場の拡大を支援することを目指しました。

-日本と台湾では、職場環境や文化の違いは感じますか?

過去に私が勤めていた企業は、伝統的な日本企業でした。職場では上下関係が重視され、職場の人とプライベートでの付き合いを持つことはありませんでした。また、報告のプロセスは段階的に上司に報告する必要があり、非常に時間がかかります。一方で、台湾の職場は日本と比較して柔軟性があり、イベントが多いです(特にベンチャー企業)。上司や同僚とのコミュニケーションがより融和的な雰囲気で円滑に行われているなと感じました。

Lina Chou

-お気に入りのKdanの企業文化はありますか?

Kdanはフラットな組織構造であり、明確な上下関係がないため、アイデアを直接伝えることができる環境なのが気に入っている部分です。また、定期的にさまざまな活動やワークショップを開催し、部門間の交流を促進することで、協力関係をよりスムーズにすることができるのも良いですね。

-日本市場と台湾市場におけるマーケティングの違いは何でしょう?また、それに伴う困難や挑戦があれば教えてください。

台湾と日本の文化は表面的には似ているように見えますが、実際には文化が違うと価値観も全然違います。日本人のビジネスや販促活動では、デジタルよりも実際の対面でのコミュニケーションを好む傾向にあります。特に関係構築を通じた信頼性が重要視されているように感じています。そのため、ウェビナーのようなオンラインイベントよりも、実際の展示会やセミナーなどの対面イベントのほうが、日本人にはより安心感を与える方法だと感じています。また、名刺交換も非常に重要です!こういった観点から、日本市場への挑戦では、オンラインとオフラインのイベントのバランスを取ることが求められていると思っています。

まとめ

今回の社員ストーリーでは、、Kdan JapanのJPチームの皆さまにお話を伺いました。皆さまが言及してくださった通り、フラットな職場環境やフレンドリーな人間関係が総じて社員のお気に入りポイントとなっているKdan。今後も、社員が心地よく働ける環境づくりを続けていきたいですね。

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